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「日本で一番“お節介”な会計事務所でありたい。税務・財務コンサルティングだけでなく、プラスαの情報提供をしていきたいんです」。そう語るのは、現在、わずか20名ながら500社のクライアントを抱える森川合同経営会計事務所の森川代表。
実はこの森川氏。甲南大学大学院で講師を務めるほか、世界35カ国、22万人が実践するフォトリーディング(速読術)の公認インストラクターとしても活躍する。「教えるのが使命」と言い切る、ユニークなプロフィールの持ち主である森川氏に、お話を聞いてきました。

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- 一般的な感覚だと、会計事務所は小規模経営。そんなイメージがあるのですが。
- 森川
- そうですね。
全国には大体77000人の税理士がいて、約33000の会計事務所があるんですね。その中の90%は、5人くらいの規模です。先生1人、社員数名とかね。そうなってくると、うちみたいな20人くらいの規模の事務所は全国で数%しかない。

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- そもそも、小規模で経営される会計事務所が多いのは、なぜでしょうか。
- 森川
- 仕事のスタイルがタイムチャージですから。
遠方のクライアントは時間がとられるので、多くの事務所は地域密着型。それと、お金を扱う仕事ですから何か間違いがあったら困る。だから、自分のできる小さな範囲で完璧にやる、という思考にどうしてもなる。でも、それは間違いではないですけど、限界もあると思うんですよ。 - ―
- 限界を超えたかったということですか?
- 森川
- というより、社員のやりがいを考えています。
そもそも会計ってオーダーメイドですから、お客さんのニーズが毎回変わる。そのバリエーションに対応するのは大変だし、チャレンジなんですけど、その方が、絶対に面白いですから。
だから、社員がやりがいを持って働けるんであれば、好きにやっていいよと。何かあったら責任を取るのは私ですし。その辺は腹をくくってます。こういう仕事で好きにさせたら、本来はいかんのかもしれないですけどね(笑)。

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- (笑)あえて、社員の好きにさせる、と。
- 森川
- やっぱり、やりがいを持って仕事ができる環境をつくるには、任せるしかないです。会社のなかで、社員やスタッフが、どんな自己実現ができるのか。それが大事なことやと思うので。そのステージづくりをサポートしていくのが、経営者の仕事かな。という風に思いますね。
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- たくさんの案件を取っていくメリットって他にありますか。
- 森川
- 数をこなすと、経験が積み重なるんで、それが強みになります。この仕事で一番難しいのは、税法判断に迷う案件が多々出てくることなんですけど。そうなった時でもうちにはナレッジがある。
お客さんの数が多いし、社員の数が多い。当然、解決してきた案件も多い。引き出しがたくさんあるんですね。「正解はこれじゃないかな?」と思っても誰かに相談することで「いや、他でこんな話があったよ」なんて会話がたくさん生まれてくる。
それって、小さな会社や自分一人ではありえへんですね。それがうちの強み。ノウハウがある、経験値がある。そうなると、若い子達でも、あたかも自分が知っているかのように喋ることができますし。

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- 会社をつくる上で、理想の企業像はありますか?
- 森川
- 「拡大」と「肥大」は違う、ということです。
これは今、多くの会社が痛感してることだと思うんですけど「肥大」は、売上げ規模を伸ばすこと。「拡大」は収益力をあげること。
でも、そこはある意味、通過点というか、手段として捉えています。さっきも言いましたように、自己実現を通して、社員が家族から感謝される会社が理想です。そのために、バランスをとっていきたい。 - ―
- バランス、というのは?
- 森川
- 例えば、仕事のために家族を犠牲にするとか、そういうのは私のポリシーに反するんです。
仕事も家族もお金も、あらゆるものすべてにバランスの取れた会社になって初めて、家族から感謝される。それさえ守れば、収益力は勝手に上がっていくと。もっといえば、会社の存在意義みたいな話になってくるんですけど、関わる人すべてを、豊かに幸せにするために会社があるんだ。という発想が根本にあるので、その軸だけを外さんように、永続していける会社でありたいですね。

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- これからの人材戦略についてお聞かせいただけますか。
- 森川
- 変化するための人材を採る、ということでしょうか。
新卒採用をやろう、と決めたのはワイキューブさんとお付き合いを始めた3年前から。当時、中途でいい人を採りたくても、その確率が低いんじゃないかという実感があって。
私がこの業界に入った20年前は、仕事といえば作業代行の時代。税金の申告とかね。そういう環境では、経験者を入れる中途採用が効果的だったんです。でも、そのうち作業代行の仕事はなくなると思っていたんですよ。
自宅のパソコンで行う確定申告もそう。だから不景気になると、作業は自社でやるよ。ってなるわけです。すると売りモノは専門性しか残らんわけですよ。そういう時代の中で、これまで作業代行をしていた人に、仕事のやり方を変えろといっても、なかなか変われない。

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- だから中途採用ではなく新卒採用を?
- 森川
- もちろん、中途でも優秀な人はいます。
でも、極めて少ないという印象ですね。これまで何百人と採用してきたなかで勤続年数40年の社員がいます。実はこの2人、新卒なんですね。こんな小さな会社で、新卒から定年までおるなんて奇跡ですよ。やっぱりこれはスゴイこと。時間はかかるけど、新卒でやっていける会社にしていきたい。そう思いますね。
株式会社 森川合同経営会計事務所様
今回のゲスト

社名:株式会社 森川合同経営会計事務所(森川コンサルティンググループ)
代表者:代表取締役 森川 優
事業内容:税務・財務コンサルティング事業
本社:大阪府大阪市中央区
従業員数:20名(税理士2名、男性10名、女性8名)
URL:http://www.morikawakaikei.com
