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Y-LETTER

2011年02月09日配信

Y-LETTERサンプル(コラムのみ抜粋)

 「大企業志向の弱虫」


「大企業志向の弱虫」というキャッチコピーで
中小企業やベンチャー企業と言われるお客様の
採用情報を発信していたのは、
もうかれこれ10年ほど前になってしまうのでしょうか。

覚えていらっしゃる方も、そんな名前聞いたことがない、
という方もいらっしゃるかもしれませんが、
弊社でかつて「就職コンパス」という
学生向け就職情報サイトを運営しておりました。

当時、この「就職コンパス」は非常に画期的であったと、
手前味噌ですが、今でも思います。
それまでの常識だった会社概要と募集要項中心の内容から、
社長の人生や創業の想い、会社の強み、
事業の特徴、先輩社員の横顔など、
今ではどの就職サイトでも常識となっていることを、
業界に先駆けて掲載しておりました。

私もその当時から数多くの中小企業様の
採用をお手伝いさせていただいていました。
本当に熱い想いを持った経営者の声が
求職者に届いていないというもどかしさ。
ビジネスモデルが秀逸なのに、それがわかりづらく、
求職者に伝わっていないというもどかしさ。
それを解決していくことが、私の仕事でした。

そして「就職コンパス」というサイトに、
「こういう生き方もあるんだな。」
「世の中にはこんな面白い会社があるんだな。」
「規模は小さくても、光輝く会社があるんだな。」
「会社は知名度や規模じゃないな。」
と学生が感じられる情報を掲載することで、
そこを魅力に思う学生にいかに集まってもらうか。
大手・有名企業しか就職先の選択肢にない学生に、
いかに新しい気づきを与えるか。
地道に考え、地道な取り組みをしていました。

以降、時代的にもベンチャーブームがあり、
学生の就職の選択肢も少し広がったと思います。
が、リーマンショック後に低下した学生の内定率で
57.1%という過去最低値が出たこともあり、
学生の志向がまた大手志向へと強くシフトしてきました。

大手企業=安定。
中小企業=不安定。

学生の中でこの図式が成立し、
ますます大手志向が強まっているのが現状だと思います。
しかし冷静に考えれば、求職者である学生は、
どこからどこまでが大手で、どこからが中小企業なのか、
明確にわかってはいません。ざっと傾向値をはかった時に
大手志向、安定志向という結果になるのだと思います。

大手であれ中小であれ、
最終的に就職先を決定する際には、必ず個社を見ます。
募集の段階で大手に集まりがちなのは間違いありませんが、
中小企業だからと言って求職者が集まらない、
という時代ではなくなっているのも事実です。

また先入観で「中小企業=不安定」と思われている方が、
受け取り方によってはプラスに作用するかもしれません。
人というものは、マイナスのイメージからプラスの事実への
振れ幅が大きければ大きいほど、
より強い印象を抱くものですから。

情報発信の手段も増えてきました。
枠組みではなく「個」で勝負できる時代だからこそ、
あらためて自社の魅力、強みを、どういう人に、
どういう手段で伝えていくのかを整理することで、
中小企業がいい人材を採用できる時代であるということです。

元気な中小企業がたくさん現れ、魅力を発信すれば、
学生はその情報をキャッチしてくれます。
元気な中小企業の存在を知る機会がもっと増えれば、
学生は安定よりも優先したい何かを見つけられるはずです。
そしてきっと学生の就職観にも変化が現れてくると思います。

ワイキューブも、かつて「就職コンパス」で発信していた
「こういう生き方、企業の選び方もあるんだよ。」
という新しい価値観の提案、学生へのメッセージを、
魅力的な中小企業の採用をお手伝いすることにより
再度強く発信していきたいと思います。

執筆

岩田 徹

岩田 徹

株式会社ワイキューブ コンサルティング部 ゼネラルマネージャー