ワイキューブ|特集企画・レポート|【掲載御礼】 PIEBOOKS様

【掲載御礼】 PIEBOOKS様





















































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この不況下でも伸びている企業は、明確なオリジナリティを持っており、入社案内などの広報ツールも、そのオリジナリティを効果的に伝えられている。世の中の入社案内の傾向や、効果的なツールを作るために必要な要素とは何か。今回はPIEBOOKS編集の高橋様、チーフデザイナーの柴様にお話を伺った。

 

 

◎PIEBOOKSとは?
プロのデザイナー向けのデザイン書を中心に、アート・カルチャーを扱ったビジュアルブックを企画・出版しているPIEBOOKS。海外企画・海外販売も積極的に展開し、世界最大の書籍見本市、フランクフルトブックフェアには毎年出展している。企業ブランディングの観点から、日本でもデザインへの注目度が高まる中、2007年にはデザイン参考書「プロのデザインルール」の編集を開始。作例を求めてワイキューブと出会い、第1巻の「会社・入社案内編」では、ワイキューブの入社案内28社分が掲載されている。 ※「プロのデザインルール」は、現在6巻までを出版。
 

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奥村
以前、PIEBOOKSさんから、「ここ数年ほどで、入社案内や会社案内などのツールが変わってきたように思う」というお話を伺いました。どのように変わってきたと感じていらっしゃるんでしょうか?

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高橋
私たちの個人的な所感ですが、以前のものは、セオリーに則ったものがほとんどだったと思うんです。まずプロローグがあって、それから代表挨拶、組織紹介、いわゆるフォーマット型というのでしょうか。それが最近、会社の個性を強く押し出した形のものが目立つようになってきたように思います。
やはりフォーマット型では会社の個性は伝わりにくいと思いますね。会社の人柄や、大切にしたいこととか。不況下であれば、なおさら会社の個性や大切にしていることを前面に出した方が、思いは伝わると思います。その点、ワイキューブさんがデザインしたツールはどれも会社の個性が前面に出ていますよね。
奥村
ありがとうございます。ワイキューブのお客様は多くが中小企業さんなので、予算的に余裕があるケースは少なくて。毎年新しいパンフレットを作り直すのが困難な上に、経営環境の変化も速いんです。数ヶ月単位で状況が変わりますから、商材だって基幹事業だって変わるかもしれません。でも、たとえそうなった時でも変わらない、その会社の本質を軸にしたツールを作りたかったんです。
高橋
そこに共感して入社できれば、大事な所にズレはないですものね。
奥村
はい。あとは、その地域や業界でブランドと呼べるような会社ばかりではありませんから、他社と同じようなものを作っても印象には残りません。だからその会社だけの強みに特化したつくりを心がけています。

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全国各地で業種も色々。世の中にはこんな仕事があったの!?というような企業を担当されていますよね。NASAで使われているネジを作っている企業とか、床暖房の床素材を作っている所とか。初めて知りました(笑)
奥村
ですよねー。特に製造業の社長さんは、その技術力の高さを言いたいんですよ。「このネジのね、ここのカーブがすごいんだ!」とか。でも、普通の人でしたらネジのことなんてそんなに詳しくないですから
高橋
そうですね。そうすると、お客様の本当に言いたいことを伝えるための表現を考えていかないといけませんね。
奥村
はい。ですから何でそのネジを作るようになったのか、何でNASAに使われるようになったのかを取材して。そこをストーリーで伝えましょうという話になる。すると興味が持てるようになってきませんか?

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ちょっと知りたくなってきますね。
奥村
私たちが会社案内などを作らせていただく時、大切にしたいのはそこなんです。売上高とか、社員数とかのグラフやデータだけでは計れない部分。ストーリーや、大切にしたい想い。知識がなくても共感できる部分ですね。
高橋
本当は、入社案内にこそ、そういう要素が大事なのかもしれません。入社すれば毎日通って一日の大半を過ごすことになる会社の、一番大切にしたい部分、そしてこれからも変わらない部分。ここが判断の軸になってくると思います。そこが見えてこないと、読者に共感はいただけないですよね。
経営者の方って、自分の会社のよい所はどこなのか、また、どうやればうまく伝わるのか、意外と気がついていらっしゃらないのかもしれませんね。でも、一般的な会社案内では、情報だけは揃っているかもしれないけど、会社が一番伝えたいことが何なのかがわからない。
高橋
そうそう。そういえば「プロのデザインルール」第一巻「会社案内編」を作っていた当時、すごく困ってたんです。印象に残るものが少ないなあ、って。

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奥村
あ、そんなに困ってらっしゃったんですか。
高橋
そう、そんな時にワイキューブさんの制作された入社案内に出会えて。とても印象的でした。ストーリーで見せていたり、伝え方が特徴的で面白いなと思ったんです。ワイキューブさん抜きで作っていたら、この本は今のものとは全然別のものになっていたかもしれません。
奥村
『プロのデザインルール』シリーズは、第一巻からたくさん掲載していただいたので、いいのかなぁ?と思っていたんですよ。インデックスとか見るとすごいですよね。28作品も掲載されていて。これ、よかったんですか?

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高橋
いえ、それで良かったんです。掲載作品を決めるときには、毎回必ず、厳しい審査をおこなっています。私たちピエブックスはデザイン書の制作を始めて20年程になり、1冊を発行するにあたり、何百作品という中から作品を選んでいます。海外の作品も多く出品されるので、幅広い観点から作品選びをするようにしているんです。
だから、ワイキューブさんが手がけられたツールはそれだけ面白かったということです。なにか違うんですよね、作品一つひとつの表現方法が。『プロのデザインルール』はグラフィックデザイナー向けの本ですので、表現方法にもバリエーションがないといけない。それが似ていたら二つも三つも紹介できないと思うんですが、会社それぞれに合わせたバリエーションがあって個性が出てるから、たくさん紹介したくなりました。
高橋
やっぱり、海外の会社案内を見ていると、個性が出ているなぁ、というものが多いんですよ。社員さんの写真一枚を載せるにしても、一ページにどーんと大きく載せてみたりとか、色んな会社の個性に合わせた表現方法をとっているところが多くて。ワイキューブさんの制作するツールも、それに近いイメージがありますね。パン屋さんの入社案内で、社員の皆さんの顔がグラフ・表になってたりとか。一人ひとりの作ったパンの写真が載っていたりとか。
しかも、それが単に奇をてらっているわけじゃないんですよね。表現に納得がいくんですよ。
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高橋
例えば、パンづくりの奥深さを表現するために、一人ひとりが焼いたパンが載っているんですよね。それぞれの人柄がパンに表れている感じがして。この会社で仕事をする人にとっては、ジーンと来るポイントだなと思いました。デザインの遊びがただの遊びじゃなく伝わる遊びになっている
奥村
単にデザインが面白いというだけじゃなくて、本質的なことがきちんと伝わって納得できる。そのための軸が、背骨のように全体を貫いている。その軸のことを私たちはコンセプトと呼んでいます。その会社の本質的なポイントを発見して、伝えることを第一目的にする。後はそれを伝えるためにはどういうコピー、どういうビジュアルが効果的か、表現を探っていくんです。
高橋
だから伝わってくるんですね、会社の個性が。
そういう作られた方をしたものって、ビジュアルを見ただけでも色々なものが伝わってくるんです。この会社にはこういう人がいるんだろうな、とか、こういう雰囲気なんだろうな、とか、こう仕事をするんだろうなって。今回掲載を検討した作例の中にも、かっこよくてキレイなものは他にもあったんですが、でも会社のコンセプトが伝わらないと載せる意味がないですから。
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奥村
きちんとコンセプトが通ったものを、当時から探していらしゃったんですね。
そもそも、私たちが作ろうとしていたのが新しいタイプのデザイン書でしたので。デザインそのものを読み解くというか、解説していくような。普通のデザイン書でしたら作品紹介とデザインのバリエーションを見せるだけでもいいんですけどね。
奥村
なんか、掲載していただいたのが、なおさら嬉しくなってきました。