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- 安田
- スタートトゥデイさんとは、もうかれこれ4年くらいのお付き合いですかね?個人的にも。
- 前澤
- そうですね。初めて新卒採用をする時、ワイキューブさんにお願いして。
- 安田
- 先日は、カヤックさんと共同で開催したイベントに飛び入りで参加して頂いて。ありがとうございました。
- 前澤
- いえいえ。こちらこそ。いきなり登壇させられましたけど(笑)
- 安田
- そりゃそうですよ。だってカヤックの柳澤さんとは仲が良いんでしょ?
- 前澤
- というか、僕が一方的に、柳澤さんを好きなんですよ。
- 安田
- あ、そうなの?僕も柳澤さん大好きですよ。以前、カヤックさんがある鎌倉に行ったとき、めちゃくちゃ緊張しましたけど。
※緊張していたという、当日の映像↓
- 前澤
- なんで、そんなに緊張してたんですか?
- 安田
- だって、面白法人と称している会社の社長から「面白くない」って思われたら、ショックで生きていけなくなりそうですし。
- 前澤
- 確かに(笑)で、どうだったんです?柳澤さんの印象。
- 安田
- いや、イメージと全然違いましたね。もっとね、ハチャメチャな人かと思ってたんですよ。
- 前澤
- うん、うん。確かに。最初はそう思いますよね。
- 安田
- そしたら、すごく計算し尽くされたハチャメチャさなんで。言葉を失ってしまって。何回か笑わそうとして…。
- 前澤
- 失敗したと(笑)
- 安田
- 失敗しましたね。でも、すごく勉強になりましたね。彼は、これから世の中で何が求められるのか、そういう事に対するアンテナがすごく高くて。
- 前澤
- きっと、めちゃめちゃ考えてますからね。柳澤さんは。

- 安田
- それで、今日の本題なんですけど。今、不景気じゃないですか。百年に一度とか言われてますが。その理由はアメリカの金融が破綻したからだと。そしてその引き金を引いたのはサブプライムローンが崩壊したからだって巷では言われてますけど。でも、いずれ破綻することなんて、目に見えてたんでしょうね。
- 前澤
- まあ、あんなに頭の良い人達なんですからね。
- 安田
- で、世の中はもう多くの人が衣食住に困っていない。「生活必需品」っていうと普通の家具とか洗剤とか?そういう、ないと生活に困るものは行き渡っている。一方で、生活必需品じゃなくて、生活の意味を充実させるもの。例えばお酒とか、高度にデザインされたものとか。何の役にも立たないのに持ってると楽しくなるものとか、受けると気持ちよくなるサービスとか。ゲームとか。そういうものが仮に「意味充実品」なのだとして。
- 前澤
- はい。
- 安田
- サブプライムを仕組んだ人たちというのは、生活必需品を作るわけじゃない。かと言って、人生の意味を充実させる商品やサービスを生み出せるわけでもない。だから、実体価値のない金融を駆使してお金を稼いだ。きっと、それしかなかったんじゃないかと思っていて。どうでしょうか?
- 前澤
- えーっ?質問が難しいなー。

- 安田
- そうせざるを得なかったんじゃないか、と思いません?
- 前澤
- んー。いや、確かに。サブプライムを仕組んだ人たちって、実体経済において生活力のない人たちなんじゃないかなとは思いますね。楽しめない人たちというか。
- 安田
- 生活力ってのはどういうことですか?給料は半端じゃないはずですけど。
- 前澤
- つまり、たき火ひとつ満足におこせないとか、お米が炊けないとか、無人島じゃ生きていけないとか、極端に言うとそういうことですよ。昔であれば、それは生活に必要な技術だったし、現代においては、意味充実のためになされているものですけど。生活力というか、生命力?かな。
- 安田
- なるほど。人にお金を払ってもらえる価値を自分で作る力ということですよね。
- 前澤
- そうです。で、彼らが作り出した、地に足をつけて暮らしている人達を苦しめることになった仕組みの一つがサブプライムローンだったんだろうなって。そういう気がしてならないんですよ。傍から見ていると。
- 安田
- 絶対にそうですよね。まあ、金融の全てがそうだとは言いませんけど、サブプライムなんて、集団詐欺みたいなものなんで。
- 前澤
- そうですね。皆で騙されてしまったんでしょうね。
- 安田
- ちなみに、オシャレっていうのは生活必需品だと思います?
- 前澤
- 人によって違うと思いますよ。オシャレしなくても生きていける人にとって、衣服はただの生活必需品でしょうね。最低限、困らない程度にあれば良いし、デザインも二の次だったり。でも、僕や、うちのスタッフにとって、衣服は単なる生活必需品じゃなくて、オシャレのための道具なので。そういう人にとっては、意味充実品なんじゃないですか?
- 安田
- そうですね。考えてみると人間は、原始時代も土器に模様を付けたりしていたでしょうから、そういう「意味づけ」の意識は昔からあったんでしょうね。でも、何が「オシャレ」かっていう概念は変わってきてるんじゃないですか?

- 前澤
- そうですね。本当の意味でオシャレになってきてるんじゃないですか?服だって、人が着てるから、じゃなくて自分の感性で選ぶ傾向が強くなってますからね。
- 安田
- ブランド物を持つことがオシャレであるっていうのは、たぶん誰かが作った都合の良い幻想だったと思うんですよ。でも、そのことに皆が気が付き始めていて。
- 前澤
- そうですね。
- 安田
- そうすると、ちょっと予想して欲しいんですけど。ルイ・ヴィトンとかの高級ブランド品。日本人の何人に一人は持ってるとか言われてきましたけど、これからも日本で売れ続けると思います?
- 前澤
- んー…。どうでしょう。売れると思いますけどね。あれだけの企業になれば、色々と方法も考えていると思うので。
- 安田
- そうですか?これからも、日本で大きな店とか出すと思います?
- 前澤
- いや、お店の大小は関係ないんじゃないですか?デカいとか豪華だとかハードの部分じゃなくて、大切なのはソフトの部分。品質とかメッセージとか。
- 安田
- ルイ・ヴィトンのメッセージって、何ですか?
- 前澤
- 今のところ、あまり感じないですけど。歴史があるとか、頑丈だとか、そんな知識しか僕らには、ないじゃないですか。
- 安田
- そうですね。海に沈まないとかね。
- 前澤
- だから、これからはもっとああいうメガブランドにも、メッセージが必要になってくると思いますけどね。もっとストレートで、わかりやすい何かが。
- 安田
- ちなみに、持ってます?ルイ・ヴィトンの商品。
- 前澤
- はい。持ってますよ。鞄とか、靴とか。けど、いわゆるモノグラムが一面に入ったやつとかじゃないですけど。。。
- 安田
- これぞヴィトン!みたいなの、持って歩くの恥ずかしいでしょ?
- 前澤
- いや、そんなことは…そうですね。僕はそういうキャラじゃないんで。
- 安田
- ほら!やっぱり恥ずかしいんじゃないですか。ほらほら。

- 前澤
- 何でそうやって、突っつこうとするんですか(笑)
- 安田
- なかなか悪口を言わないから、言わせたいんですよ。
- 前澤
- よその悪口言って、何か良いことあるんですか?
- 安田
- いや、それは…お酒が美味しくなるじゃないですか。
- 前澤
- そんなこと(笑)
- 安田
- でも、僕は、悪口は言うけど陰口は言わないですよ。面と向かって言うので。
- 前澤
- まあ…それは確かにそうですけどね。

- 安田
- スタートトゥデイさんは、企業理念が「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」で、経営理念が「いい人をつくる」っていう風に分けてるじゃないですか?あれは何故ですか?
- 前澤
- 簡単ですよ。企業理念は、企業が目指す姿。経営理念は、その目指す姿を実現するための経営の考え方です。
- 安田
- 目的と、手段っていうことですか?
- 前澤
- いや、ちょっと違いますね。手段じゃなくて考え方です。
- 安田
- 「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」っていう言葉の、この「カッコよく」の部分なんですけど、これは服装のことだけじゃないですよね?きっと。
- 前澤
- うん。違います。見た目のことは一部でしょうね。
- 安田
- 悪口を言わないということも含めてですかね?
- 前澤
- そうですね。
- 安田
- じゃあ、生き方のことですか。でも、生き方はカッコいいけど、見てくれはヒドイ人ってあんまりいなくないですか?
- 前澤
- うん。それはそうですね。
- 安田
- 「カッコいい」の定義は無いんですか?スタートトゥデイさんにとって。
- 前澤
- 「カッコいい」は人それぞれでいいんです。何となくでいいんです。

- 安田
- 社内で議論したりしないんですか?ズレたりしませんか?
- 前澤
- というか、一つに定義したりしたくないので。それぞれの尺度でいいんですよ。ズレていていいんですよ。むしろ。社内ではそれでも、ズレてないですけどね。
- 安田
- ほー。じゃあ「カッコいい」っていうのは、相対評価じゃなくて絶対評価ということですよね。カッコ悪い人がいるからカッコいい人がいるんじゃないと。
- 前澤
- そうかもしれないですね。「カッコ悪い」の反対に「カッコいい」があるわけじゃないのかも。今、気が付きましたけど。
- 安田
- じゃあ、世界中の人がお金持ちという状況はあり得ないですけど、世界中の人が「カッコいい」というのはあり得ると。
- 前澤
- そうですね。色々な「カッコいい」が認められる社会になれば。
- 安田
- そういうことですか。なるほど。
- 前澤
- 安田さんは、今日をカッコよく生きれていると思いますか?
- 安田
- どうでしょう…。あんまり生きれてないと思いますね。
- 前澤
- それは、どうしてですか?
- 安田
- カッコ悪いことをした過去が、忘れ去れない(笑)
- 前澤
- (笑)じゃあ、最近はどうですか?
- 安田
- カッコいいかどうかって所にこだわりがないかもしれないですね。
- 前澤
- じゃあ、幸せかどうか…ですかね。
- 安田
- いや…そこにも、あんまり興味がないですね。
- 前澤
- じゃあ、安田さんの活力って何なんですか?
- 安田
- 僕の場合、自分のことを好きじゃない時期が長かったんで「自分が自分を好きな度合い」を上げていきたいですよね。で、たぶん今は割と、なりたい自分だったりします。

- 前澤
- じゃあ、何か足りないものってあるんですか?安田さんにとって。
- 安田
- 足りないものですか…うーん。やっぱ、社員の幸せ…ですかね?
- 前澤
- それって、自分が満たされたから段々、人の事も考えられるようになってきたっていうことですか。
- 安田
- いや、あまり関係ないですね。よくマズローの欲求段階説とか持ち出して、まず自分が幸せにならないと人の幸せは考えられないとか言いますけど、あれはどこか間違ってると思いますよ。
- 前澤
- それ、僕もそう思います。
- 安田
- そんな事言ったら、マザーテレサとか何も持っていないのに人のために色々と考えてきた人の説明が付かないでしょ。自分の家が綺麗になったら街にゴミ拾いに行くとかって、おかしいと思うしね。
- 前澤
- やる人はどんな状況でもやるし、やらない人はどんなに満たされても、やらないでしょうね。
- 安田
- だから僕も、自分が満たされてきたから社員とか世の中のことを考え始めたんじゃないかって言われるけど、そうじゃないんですよね。それとこれとは別なんですよ。
- 前澤
- なるほど。そうかもしれないですね。
(後編につづきます。 一週間後に公開予定ですのでお楽しみに!)


